イノベーション探検隊

6/18,25 第五,六回i.school KOMABA WS「学生の『食』生活の未来を創ろう」

2011.07.12

こんにちは、今回はi.school2010年度修了生で第5,6回WSのメインファシリテータを務めさせて頂いた川畑雅寛が

「学生の『食』生活の未来を創ろう」

のワークショップの様子をレポートします。

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i.schoolKOMABA5,6回ワークショップは前回のWSと同様に2週連続開催で、6/18,25()13:00-17:00に実施されました。

今回が、前期課程最後のWSとなり、「明日の食生活を形作る「何か」」を創出すべく、WSに取り組んでもらいました。

0.食生活を観察する

事前の宿題として自身の食生活に関する写真を一週間撮ってもらいました。

この写真を使用して簡単なアイスブレイクを行いました。グループのメンバーの撮った写真を順不同にならべ、誰の写真かあてるゲームです。飲み会や講義室での昼食風景、ヨーグルトとバナナのみの写真など、誰のか当てるために互いの食生活に関する話題で盛り上がり、議論に向けたよい雰囲気が醸成されました。

.他人と自分の食生活の違いは?

宿題で撮った写真を使用してダウンロードを行いました。共有しやすいように個人ごとに写真を時系列・場所に応じて整理します。

お互いの食生活を説明し、適時質問をしながら、班のメンバーへ経験を共有していきます。FactFindingsを区別して書き出してもらうよう注意してもらいました。

2.どうやったら○○できるだろうか

Understandingパートの最後、課題設定です。ダウンロードで得られた自分と他人の食生活の共通点や相違点、気づきから、「どうやったら○○できるだろうか?」に当てはまるように課題を考えてもらいました。例えば、「どうやったら夜食を減らせるか?」などの表現で、課題を一個に絞ります。

各班の課題は以下の通りです。

1.どうやったら野菜フラペチーノができるだろうか

2.深い視点からのアプローチを広めることができるだろうか

3.どうやったら親しくない人と楽しく食事ができるだろうか

4.どうやったら知っている人も知らない人もみんなに出会えるようにできるだろうか

課題を絞ってからアイデアを考えるのが一般的なプロセスであると考えられがちですが、このプロセスを通じて、アイデアから課題が生まれるのも人の思考の自然なプロセスであるという重要な気付きも得られました。

1週はここまでで、第2週までにそれぞれの課題を解決するアイデアを考えてくるという宿題に個人で取り組んでもらいました。

3.アイデアの共有

宿題であった課題を解決するアイデアの共有を行います。共有しながら面白い点があれば、ポストイットに書き込んでいきます。ボッチバッジやホグワーツごはん、動くテーブルなど多くのアイデアが出ていました。

性別、薬物服用のyes/noを選択し写真をアップロードすると、20年後の顔写真を見られるというアイデアは、視覚化や危機感を煽ることが行動を変えるという点で、他のアイデアへ応用できそうで個人的にとても気になりました。

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4.アイデアの発展的絞り込み

次にアイデア評価と絞り込みを行いました。まず、共有されたアイデアから、いいね!と思うアイデアをそれぞれ3つほど選び、そう思った理由をポストイットに書き込みます。理由ごとにまとまりを作り、適切な評価項目を決め、この評価項目を使ってアイデアを評価し、23個に絞り込みます。評価の低い部分や高い部分を補うようにアイデアを発展させていきます。

評価項目を抽出する作業は、慣れないせいもあり、どんな評価項目が適切なのかどの班も苦戦していたようでした。

各班の評価項目は以下の通りです。

1:確認のしやすさ、効果的、用途・種類のスケール、実現可能性、有効性、気軽さ、イメージ・影響力

2:逆転の発想(ideaの質)、意外性(使い手のサプライズ度)、実現性、共通性、遊び

3:話題のきっかけのなりやすさ、セレンディピティ、一石二鳥、食べ物自体を見直す、win-winの関係

評価項目を決める際には、実現可能性や新規性、影響力などアイデアが持つべき要素を入れておくことも欠かせないとういうことも分かりました。

5.スキットによるアイデア表現

最終発表に向けて、絞り込んだアイデアの中から、以下の要素を満たすアイデアを一つに絞ってもらいました。

①サービス名

②ターゲット

③使いたくなる要因

④使用シーン

⑤ビジネスモデル

各班のアイデアは以下の3つです。

1.野菜フラペチーノ:食堂のカフェで女子大生がターゲット。スーパーで売られている安い野菜ジュースではなく、高級かつおしゃれな野菜ジュースを販売。規格外野菜の使用や足りない栄養素を携帯クーポンで安く獲得、野菜ソムリエが野菜を3つ選んでくれる、会員カードに取った野菜を記録

2.OBASEC:学生サークルOBASECが運営するインターン。おばあちゃんはお昼ご飯と文化理解、教育機会を提供。学生、留学生は自分の技術、知識と話し相手を提供。1年間メンターとして触れ合い、学びあう。マッチングはOBASECが担当。

3.郷土料理パーティ:交流がない学生同士がターゲット。開催者が食事会を開き、食堂でボッチバッジをつけている参加者が集まって食事。

発表はi.schoolらしくスキットでアイデアを表現してもらいました。ブラッシュアップの時間が非常に短かったですが、どの班もアイデアの質も高く、笑いありの面白いスキットに仕上がっていたと思います。

伝えたかったことは?

①身近なことを観察すること

普段、アイデアを発送する種は転がっています。意識して見る目を養ってほしいと思います。

②アイデアの絞り込み方

アイデアの背景を探ってみると様々な要素が存在しています。それを明らかにし、アイデアを評価することにより、より洗練されたアイデアへ近づくことができると思います。

特にアイデアの評価は、消化しきれない部分も多かったと思うので、今後も活用して自分のものにしてほしいです。

今回で前期課程のWSは終了ですが、最後の全体振り返りセッションで堀井先生が仰っていた

ischool本郷の方でもぜひ活躍してほしい。10年後にi.schoolは世界的に注目を受けるものになっている。i.school族(笑)として胸を張って今後も創造的に生きてください!」

の言葉通り、i.schoolKOMABA第一期生の今後の活躍を期待しています!

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コメント

[...] i.school KOMABA 2011年前期課程を締めくくるワークショップは「学生の『食』生活の未来を創ろう」と題して、2011年6月18日、6月25日の2日間にわたり駒場キャンパスにて行われました。 生活に密接なテーマということもあり、学生の関心はとても高かったです。「明日の食生活を形作る『何か』」を創出すること。観察から課題を見つける力を養うこと。アイデア評価し、絞り込む手法を学ぶこと。これらに重点を置き、WSの設計が行われました。 このワークショップのレポートは→こちらからご覧いただけます。 イノタンブログにもレポートが掲載されています。 [...]

ピンバック by 「学生の『食』生活の未来を創ろう」第6回、第7回i.school KOMABA終了しました。 | 東京大学i.school — 2011 年 7 月 15 日 @ 5:44 PM


 
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