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Annual Reports

Dec 3, 2009

2009年度 第2回ワークショップ「インドの未来を洞察する」参加学生よりレポートが届きました!

浜松翔平
東京大学経済学研究科
経営専攻修士2年

今回のワークショップに初めて参加して、得るものが多かった。
私自身の学びについて整理してみようと思う。

今回のワークショップは、たまたま東大のホームページからi.schoolのサイトのリンクをクリックしたことから、i.schoolを知った。
ワークショップ参加の動機は以下のようにメールをした。
『私は、ビジネスを起こすことについて興味を持っており、

1.いかに現地の現状を知り(現地情報の入手法)
2.どうやって未来像を描くのか(未来洞察の方法)
3.いかにビジネスのチャンスを見つけられるのか(自分の研究への応用)

が学べるのではないかと期待している』
今回の経験と感じたことを整理してみようと思う。

1.いかに現地の現状を知り(現地情報の入手法)
今回はまず初回の講義にNHKの天川さんからNHKドキュメンタリ『インドの衝撃』からインドの情報を入手した。
さすがにインドに何度も訪問して、ドキュメンタリ番組を作成しているだけあって短い時間ながらリッチな情報が得られた。
ここで思ったのは、情報をよく知っている有識者に聞いてしまうことが手っ取り早く効率よく知ることができるのだと感じた。
今回は自分たちでインドについて調べてくることはなかったが、この部分はやはりノウハウというより愚直にたくさんの情報源に当たるという方法しかないのかもしれない。

2.どうやって未来像を描くのか(未来洞察の方法)
未来洞察という方法論がいかなるものかは、本が出ているので事前に読んだ。
しかし、このワークショップを通じて経験することに勝ることはない。
未来洞察の手法をごく簡単に要素を抽出してみると、
1.ファクトを集める。
2.ファクトから予測できるイシューを記述(演繹的推論)。
3.ファクトからみて逸脱しているような、将来の変化を予測させる出来事を集める
4.その出来事を結びつけて、どんな状況になるか記述する(帰納的推論)
5.2と5を掛け合わせて何がおこるか記述する。
6.未来の出来事を表現

大学の研究テーマを探すときは、1-2のプロセスを経るが、そこから未来像を予測することで終わってしまう。したがって、非線形な出来事が起こることは想定していない。
今回最も面白い部分は、不確実な現実を変化になりうる種を見つけて、そこから推論するという方法である。
事実として根拠のないまま推論するだけでは、まったく荒唐無稽の話で終わってしまう。
しかし、事実としての変化の出来事をキチンとたくさん集めてそこから推論するため、
そこに描かれた未来はあり得るし、しかし普通に考えても出てこない面白い話といえる。
これは今後の研究テーマを探すときにも使える考え方の生み出し方だと思われる。

3.いかにビジネスのチャンスを見つけられるのか(自分の研究への応用)
今回のワークショップで得られた方法論は、新しい時代のニーズをとらえることは可能であろうが、時代の二歩先に行き過ぎてしまう可能性があるので、最終的に得られた結論からかなり綿密な調査が必要である。
しかし、だれもが思いつかなかったアイデアの種を見つけるうえでは優れた方法論だとおもうので、実際使ってみようと思う。

そのほかに感じたことを列挙してみる。

・最終的な表現方法の工夫
今回未来洞察から導き出されたシナリオの表現の方法は各チームに任せられた。
チームDは、2020年の医学部大学生二人の会話のシーンからインドの医療事情を表現した。
伝え方にこだわって表現することで、演じる側も面白いし聞く側も面白い。
どのように伝えるかをきちんと考えた上で伝えることはとても重要だとわかった。

・チームワークの方法について
チームワークでなければ、アイデアを生み出せない
チームメンバーの所属を簡単に紹介すると、新領域研究科、工学系研究科、デザイン、農学部、経済学研究科、社会人とバラエティに富んでいた。
毎回のディスカッションでも、自分だけでは考え付かなかったアイデアを聞くことができる。
また、そのアイデアを聞いて新しいアイデアを生み出すこともできる。
グループワークの方法論自体は各チームに任されていて、
だれがどの役割をするのかまったくわからなかった。
もちろん、今回もそうだが、やっているうちに個性もわかり、それぞれの適任の役割を果たすのだけれども、次回からは事前に割り振ってやるといいかもしれない。

これほど貴重な体験の場があるので、参加する人が殺到してもおかしくはないが、今のところそうではないようだ。だから、こういう機会をまずは貪欲に察知し、参加していくことで自身の成長を高めることができる。このような場を与えられている幸せを実感し、教えていただいた学びをきちんと習得し次回に生かすことが私に課せられた宿題だと思うので、今回得たものをキチンと実践していきたい。
このような貴重な体験をすることができ、i.schoolの関係者の方々に心から感謝したい。

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